きっといつか

｢いつか｣聴いてると昔の事思い出すな。

まだアムカやってた頃、前の家の、色んな物がぐちゃぐちゃ置いてある汚い狭い部屋でこの歌を聴いて、歌詞がなんかこう、凄かった。
自分がもやもや考えていた事が短い言葉でストレートに的確に表されてて、その何文字かの言葉が物凄く刺さってきてさ。
今まで、良い歌詞だなとかこの歌詞好きだなとかはあったんだけど、ここまで衝撃的で硬直する様な歌詞って多分無かった。

でもその頃の私は自分を的確に指摘されるのが怖くて、自分が作った殻の中に居たかったから、好きなのに、嫌になってその歌を聴かなくなった。
目の前の嫌なことから逃げたくて、自分の所為だって言うくせに人につらく当たったし、とにかく誰かに縋りたかったのに他人のことを信じてなかった。ほんと自分勝手だったなと思う。
将来のことも離婚してほしいとしか思ってなかったし、まあ幼稚だった。
あいつが嫌いだから早く消して。じゃないと私が駄目になる。って母親を脅してたようなもんだよなあ。
母親なんか私よりも長い間苦しんでて、それでもこれまで別れられなかったのにはきっと何か大きな理由があるんだって、何で考えられなかったんだろう。何であの頃自分の辛い事しか見えてなかったんだろう。馬鹿だ。

あの頃｢ずっと２人で…｣を聴いて、母親との幸せを願ったのは、殆どが自分が幸せになりたい気持ちだったな。早くしてって急かしてたし。母親の幸せは私の幸せのついでみたいにしか考えてなかった。離婚が大変だって事も考えてなかった。
でも８月の日産で｢ずっと２人で…｣を聴いた時は、私が頑張らなきゃいけないって思った。母親一人で頑張って出来る事じゃない。私は直接離婚に介入することは出来ないんだから、せめて母親が望む様に、勿論自分がなりたい様にも、ならなきゃいけないって。
あの曲をあの時聴けたのは偶然だったとはいえ、本当に良かったと思う。
MCからもう｢次くるな、絶対泣く｣って分かってたんだけどイントロ聴いて、色んな思いがごちゃごちゃになって溢れてきてそこから涙が止まんなくなった。
色々昔の事思い出したのと、今の自分を見つめ直して、かなり曖昧に決めた自分の目標はとりあえず間違ってないって思えた。あとは自分が頑張るしかないな、と。

12月の武道館で、更に決心つけられるといいな。